サクラエディタで改行のみの行をサクッと削除!作業時間を大幅に短縮する方法

2023年2月22日水曜日

サクラエディタ 正規表現

サクラエディタの「置換」機能を使えば、100行の『改行だけの行』も数秒で削除できます!データ整理や文章編集の作業時間を大幅に短縮できます。

この記事では、メニュー、ショートカットキー、マクロを使った実行方法を解説します。

1 選択範囲内の改行のみの行を削除する

手順:
  1. 改行のみの行を削除したい箇所を選択します。
  2. 「置換」ダイアログを開き、以下のように入力する。(Ctrl+Rでも可)
  3. 置換前:  ^\r\n
    置換後:  空白
    正規表現: チェックON
    範囲:   選択範囲
    
  4. すべて置換』をクリックします


2 ファイル全体の改行のみの行を削除する手順

手順:

  1. メニューバーから「検索」→「置換」を選択します。(Ctrl+Rでも可)
  2. 置換ダイアログボックスで以下のように設定します。
    置換前:  ^\r\n
    置換後:  空白
    正規表現: チェックON
    範囲:   ファイル全体
  3. すべて置換ボタンをクリックします。



3 マクロで改行のみの行を削除する方法

サクラエディタのマクロ(VBS)で『改行のみの行』を削除するコードです。
拡張子はVBSです。
ReplaceAll "^\r\n", "", 4+8+16+128
ReDraw

第1引数 置換前の文字列(検索文字)
改行を表す 
"^\r?\n"   を入力

第2引数 置換後の文字列
空白を表す 
””   を入力 

第3引数 置換動作の設定値
・ 正規表現あり(4)
・ メッセージ表示なし(8)
・ 置換ダイアログを閉じる(16)
・ 選択範囲を置換(128)

マクロで処理した後は ReDraw で画面更新をしましょう。処理した内容が画面に反映されない場合があります。

4 正規表現の説明

今回使用した正規表現は以下の通りです
^\r\n     '行の先頭が改行文字の場合

  • ^  行の先頭
  • \r 改行文字CR(キャリッジリターン)
  • \n 改行文字LF(ラインフィード)

つまり、行の先頭が改行文字のみの場合にマッチします。

5 補足  改行文字の「CR」と「LF」とは?

改行文字「CR」は、古いタイプライターやプリンターなどで使われていた、改行を表す文字の一つです。CRは、キャリッジリターン(Carriage Return)の略称で、文字コードとしてはASCIIコード表で「0x0D」に対応。
CRは、文字列の先頭にカーソルを戻すことを意味します。

一方、改行を表す文字としてよく使われるのは、LF(ラインフィード)であり、こちらは文字コードとしてはASCIIコード表で「0x0A」に対応。
現代のコンピュータシステムでは、CRよりもLFの方が一般的に使われています。ただし、時にはCRが必要な場合もあります。

たとえば、一部のOSやテキストエディタでは、改行としてCR+LFの組み合わせを要求する場合があります。
なお、Windowsの改行コードはCR+LFの組み合わせであり、Mac OSの改行コードはCR、Unix系のOS(LinuxやmacOS等)ではLFが使われます。

あとがき

今回は、私が コピペするときによく使うテクニック の紹介でした。
行を一発で削除できるのは、とても便利です。
Excelの内容やwebの記事をコピペすると、不要な改行が入ることがよくあります。

手作業で各行消していくのは、内容によっては多くの時間を取られますので、改行のみの行削除テクニックを知っておくと、ラクできるうえ&効率UPできます。

この記事が、お役に立てれば幸いです。

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