サクラエディタの「置換」機能を使えば、100行の『改行だけの行』も数秒で削除できます!データ整理や文章編集の作業時間を大幅に短縮できます。
この記事では、メニュー、ショートカットキー、マクロを使った実行方法を解説します。
1 選択範囲内の改行のみの行を削除する
手順:
- 改行のみの行を削除したい箇所を選択します。
- 「置換」ダイアログを開き、以下のように入力する。(Ctrl+Rでも可)
-
『すべて置換』をクリックします
置換前: ^\r\n
置換後: 空白
正規表現: チェックON
範囲: 選択範囲
2 ファイル全体の改行のみの行を削除する手順
手順:
- メニューバーから「検索」→「置換」を選択します。(Ctrl+Rでも可)
- 置換ダイアログボックスで以下のように設定します。
置換前: ^\r\n 置換後: 空白 正規表現: チェックON 範囲: ファイル全体
- すべて置換ボタンをクリックします。
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3 マクロで改行のみの行を削除する方法
サクラエディタのマクロ(VBS)で『改行のみの行』を削除するコードです。
拡張子はVBSです。
拡張子はVBSです。
ReplaceAll "^\r\n", "", 4+8+16+128
ReDraw
第1引数 置換前の文字列(検索文字)
改行を表す
"^\r?\n"
を入力
第2引数 置換後の文字列
空白を表す
””
を入力
第3引数 置換動作の設定値
・ 正規表現あり(4)
・ メッセージ表示なし(8)
・ 置換ダイアログを閉じる(16)
・ 選択範囲を置換(128)
マクロで処理した後は
ReDraw
で画面更新をしましょう。処理した内容が画面に反映されない場合があります。
4 正規表現の説明
今回使用した正規表現は以下の通りです。
^\r\n '行の先頭が改行文字の場合
- ^ 行の先頭
- \r 改行文字CR(キャリッジリターン)
- \n 改行文字LF(ラインフィード)
つまり、行の先頭が改行文字のみの場合にマッチします。
5 補足 改行文字の「CR」と「LF」とは?
改行文字「CR」は、古いタイプライターやプリンターなどで使われていた、改行を表す文字の一つです。CRは、キャリッジリターン(Carriage Return)の略称で、文字コードとしてはASCIIコード表で「0x0D」に対応。
CRは、文字列の先頭にカーソルを戻すことを意味します。
一方、改行を表す文字としてよく使われるのは、LF(ラインフィード)であり、こちらは文字コードとしてはASCIIコード表で「0x0A」に対応。
現代のコンピュータシステムでは、CRよりもLFの方が一般的に使われています。ただし、時にはCRが必要な場合もあります。
たとえば、一部のOSやテキストエディタでは、改行としてCR+LFの組み合わせを要求する場合があります。
なお、Windowsの改行コードはCR+LFの組み合わせであり、Mac OSの改行コードはCR、Unix系のOS(LinuxやmacOS等)ではLFが使われます。
あとがき
今回は、私が
コピペするときによく使うテクニック
の紹介でした。
行を一発で削除できるのは、とても便利です。
Excelの内容やwebの記事をコピペすると、不要な改行が入ることがよくあります。
手作業で各行消していくのは、内容によっては多くの時間を取られますので、改行のみの行削除テクニックを知っておくと、ラクできるうえ&効率UPできます。
この記事が、お役に立てれば幸いです。
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